新生スーパーマン、いいんじゃないでしょうか。
バットマンビギンズに比べれば派手だし、すげえシーンもいっぱい×いっぱい。
元祖スーパーヒーローの絶対的安心感を味わってまいりました。
ただこのような超人が本気で大暴れすると……もうそれだけで大災害ですな。
ブランドン・ラウス版のスーパーマン・リターンズはブライアン・シンガー監督の好み全開で、クリストファーリーヴ版のスーパーマン2の続編という複雑な背景がありましたが、今回はじっくりとスーパーマンというヒーローが誕生する話をやっているので、いままで「スーパーマン」なるものを見たことがない人にも……おすすめ。一応は。
ただアメコミヒーロー映画……たとえば、サムライミ版のスパイダーマンやノーラン版バットマン、アメイジングスパイダーマン、アイアンマン等々が受け入れられなかったひとには、ある種の拷問となりうるでしょうから注意。
あと所謂「父と子」というテーマがあんまり好きじゃない人にもお勧めしません。
これまでの映画のスーパーマンはある意味、神々しさ、絵画のような美しさ、クリーンなイメージといったものが全面に押し出されていたような気がするのですが、今回のヘンリー・カヴィル版のスーパーマンは荘厳さもあれば野性味もあり、荒々しさもあり、胸毛(?)もあったりといろんなスーパーマンが観られます。
あとラッセル・クロウ演じるスーパーマンの父親ジョー・エルの見所が意外に多かった。
ラッセル・クロウが好きな人はオススメ。
とくに前半はすごいとおもった。同じことを何回も言いすぎ&やりすぎなところもあるとおもったけど、大人になったスーパーマンことクラーク・ケントが放浪しながら子供時代を時々振り返るといった構成がどうしても地味めになりがちな「ヒーローの誕生まで」のパートを上手いこと見応えのあるものにしてる。
後半は……ひたすらアクションアクションアクション。
クライマックスでは本場アメリカでも賛否が分かれているらしいですが、スーパーマンが自らに課しているあるルールを破ってます。
うーん。スーパーマンがこのルールを破ると原作コミックではろくでもないことばっかり起こってるよーな気が(ぇ
とにかく……面白かったです。
なんか次回作も決定していて、バットマンと競演するらしいです。